ラヴクラフトのダンセイニ賛歌がついに本人に届いた件について。


ラヴクラフトが同人誌にダンセイニ賛歌の詩を書いたところ、ダンセイニからありがたいと手紙で返事がきました。その手紙が載ったのがこの『トライアウト』です。ラヴクラフトも、ウォード・フィリップス名義で詩を載せていますね。Bellsというタイトルですが、『定本ラヴクラフト全集7-II』に訳されている同一タイトルとは別もののようです。
ラヴクラフトが書いたダンセイニ賛歌の詩は、『定本ラヴクラフト全集7-II』で読めます。正式なタイトルは、「エドワード・ジョン・モアトン・ドラックス・プランケット・第18代ダンセイニ男爵に捧ぐ」です。「見よ!/今/輝けるプランケットが/大いなる陽のごとく昇るのを!」とか、ずっとテンション高いこの状態で7ページもダンセイニを褒め称え続けます。(「プランケット」はダンセイニの本名のファミリーネームです)ダンセイニが好きという人物の紹介文は嫌というほど読んできましたが、中でもこれがもっともダンセイニを持ち上げているレベルが高いです。
Bellsもダンセイニ賛歌もThe Ancient Track: The Complete Poetical Works of H.P. Lovecraftという本に収録されているようです。調べたところ、ものすごく価格が高騰していたので、リンクは張りません。ちなみに、価格は、低い方から、150ドル、約60000円、約1000ドルでした。150ドルはペーパーバックで、約1000ドルの方はハードカバーのようですね。