「怪奇作家はダンセイニ卿を語る:ラヴクラフト書簡集」を刊行します

「怪奇作家はダンセイニ卿を語る:ラヴクラフト書簡集」 著者:H・P・ラヴクラフト未谷おと編/弾青娥訳発行:西方猫耳教会頁数:141価格:1500円 H・P・ラヴクラフトがダンセイニ卿について言及した書簡を翻訳しました。その他、アルジャーノン・ブラックウ…

ローズ・ファイルマン翻訳目録 2022年4月更新版

[ローズ・ファイルマン翻訳目録]Bibliography of Rose Fyleman in Japanese Translations2022年4月10日更新版 未谷おと編Edited by MITANI Oto [ローズ・ファイルマンについて] ローズ・エイミー・ファイルマン[Rose Amy Fyleman 1877-1957]は英国の作家・詩…

ローズ・ファイルマン翻訳目録

[ローズ・ファイルマン翻訳目録]Bibliography of Rose Fyleman in Japanese Translations 未谷おと編Edited by MITANI Oto [ローズ・ファイルマンについて] ローズ・エイミー・ファイルマン[Rose Amy Fyleman 1877-1957]は英国の作家・詩人・雑誌編集者であ…

片山廣子最近資料

いろいろ検索していたら、片山廣子の記事がいくつか見つかったので共有します。未見資料もあります。特に、大田区の地域情報紙「おとなりさん」とか、大阪住まいでは閲覧すら困難ですよ。早くワクチン打ちたいです。 おとなりさん(月刊)89年12月号 1989.11.2…

F・W・ベイン『月輪の指』刊行のお知らせ

「ベイン氏は一八九八年にA Digit of the Moonを出してロンドンの読書界を騒がせて」「東洋と西洋の美しい想と言葉を交ぜ合わせた作」「なお当今のあんまり新しい物に食傷した方々は丸善の二階に行ってベインの本を買って来てお口直しにお読みなさることをお…

F・W・ベイン『月輪の指』刊行のお知らせ

「ベイン氏は一八九八年にA Digit of the Moonを出してロンドンの読書界を騒がせて」「東洋と西洋の美しい想と言葉を交ぜ合わせた作」「なお当今のあんまり新しい物に食傷した方々は丸善の二階に行ってベインの本を買って来てお口直しにお読みなさることをお…

吉村鉄太郎(片山達吉)著作目録

吉村鉄太郎(片山達吉)著作目録2020年3月29日版未谷おと編 【序文】 吉村鉄太郎は、明治33年6月20日生まれ。文学婦人とも言われた片山廣子(筆名として松村みね子とも名乗る)と、大蔵官僚にして日本銀行理事の片山貞治郎の第一子、長男。妹に片山総子(筆…

高校演劇におけるアイルランド劇上演目録

未谷おと 戦後、解放されたという雰囲気の中で高校生と演劇好きの先生たちは演劇を求めた。その中で、アイルランド劇も一定の役割を果たすのだが、大正時代のアイルランド劇の流行がその準備を行い、またイェイツらがアベイ座で行ったように一日に数本の短い…

ダンセイニ研究誌『ペガーナロスト14号』を5月5日に発行しました。

次の場所で入手可能です。 古書肆マルドロール http://maldoror.web.fc2.com/ 盛林堂書房(@seirindou) http://d.hatena.ne.jp/seirindou_syobou/ 恵文社一乗寺店 http://www.keibunsha-books.com/目次は次の通りです。ダンセイニ卿の思い出と現在 井村君江…

片影 第四号発売中

「幻影文藝雑誌 片影 第四号」発行しました。 目次は次の通り。 水晶散歩(4) kao(堀内薫) 『隣り合わせの灰と青春』論 小野塚力 超短編のセカイ 第二回 松本楽志 ラヴクラフトにおけるダンセイニ受容(四) 未谷おと 一部千円です。 古書肆マルドロール…

森きくお展に行ってきた。

奈良の喜多ギャラリーで行われている「森きくお展」に行ってきた。「森きくお展/祈り」 喜多ギャラリー 2012年3月11日-4月8日初日は詩の朗読と音楽を何かやるとのことで、たまには生音を聞いておこうと思い出立した。 朗読は詩人の鳥越ゆり子さん。不勉強で…

幻影文藝雑誌 片影 第四号 もうすぐ発売!

ごく一部からご好評頂いております「片影」ですが、第四号を入稿しており、もうすぐ刷り上がってきます。内容は以下の通り。 水晶散歩(4) kao(堀内薫) 『隣り合わせの灰と青春』論 小野塚力 超短編のセカイ 第二回 松本楽志 ラヴクラフトにおけるダンセ…

「ラヴクラフトにおけるダンセイニ受容」(4)の没テキスト

書いていたテキストの一部を使わなかったので、せっかくなので載せておきます。 注釈を入れようかと思って書いたのですが、内容とあまり関係ないので、煩雑になるなあと思って、採用しませんでした。でもまあ、本文なしで注釈だけ読んでもわけわからんでしょ…

ラヴクラフトにおけるダンセイニの影響

序 ダンセイニはその作品よりは、(私のような愛読者からすれば、残念なことだと言わざるをえないが)その影響力によってよく知られている作家である。もっともよく知られているのはラヴクラフトへの影響であろう。

大阪で開かれている「世界制作の方法展」に行ってきた。

大阪は中之島にある科学館の隣に国立国際美術館がある。入口だけみると変な形のイチゴ温室のように見えるが、実は地下にかなり広く穿たれていて、ロビーに足を踏み入れてみると、ちょっとした異空間のような雰囲気が味わえる。そこで開かれているのが「世界…

アスタルテ書房にてペガーナロスト13号の取扱いがはじまりました。

京都の伝説的古書店アスタルテ書房さんにペガーナロスト13号を納本してきました。現状でお買い求めになれるすべての本が在庫してあります。ただ、すこし目立たない場所に陳列してあるので、探して見つからなかった場合は、店主にお尋ねください。本日、私…

ペガーナロスト13号販売開始なのです。[ペガーナロスト]

西荻の盛林堂書房さんにペガーナロスト13号が入荷しております。すでに一冊は売れているとのうわさを聞き及んでおります。みなさま、ご購入のご検討をお願いいたします。 盛林堂書房さんのブログはこちら。 http://d.hatena.ne.jp/seirindou_syobou/通販で…

ダンセイニ研究誌「ペガーナロスト」13号発行のお知らせ

ダンセイニ研究誌「ペガーナロスト」の13号を入稿してきました。12号の発行が2008年ですので、ほぼ三年ぶりの新刊ということになります。以下、目次など詳細。

恩田武史展を見に行ってきた

9月25日に行った足穂展で知り合ったのが恩田武史さんなのですが、彼が個展を開くということで行ってきました。大阪は心斎橋のArtist Space CEROというところで開かれています。一階にジーンズメイトが入っている雑居ビルの二階にあります。前回の個展は絵画…

稲垣足穂のイベントに行ってきた(後期日程)

9月4日と9月25日に行ってきました。 9月4日は、ペガーナロスト編集助手のトミーくんとともに会場を訪ねました。紀伊半島に大きな被害をもたらした台風がやってきていて不安定な天気でしたが、平端駅からの歩いての道行きは小雨が降ったり止んだりで、大きく…

人形作家kaoさんの展示を見に行ってきた。

9月3日、台風が来ている最中なのです。アスタルテ書房に立ち寄ってから、京都の"ギャラリー祇園小舎"で行われているアートイベント"MAZENDA I"に行ってきました。 江口あさ子、kao、菊間雅人、玉神輝美、寺田幸子(イベント案内より)の五人の作品を展示して…

アスタルテ書房にてペガーナロストの取り扱いがはじまりました。

京都の古書店、アスタルテ書房さんにて、ダンセイニ研究誌「ペガーナロスト」と、ダンセイニ長編『夢源物語 ロリーとブランの旅』の取り扱いが始まりました! 東京以外でははじめての店売りとなります。台風で風が吹きすさぶ中で重い本を腰痛に苦しみながら…

ダンセイニ劇本邦上演記録(最新版)

日本でもたくさんのダンセイニ劇が上演されてきました。その記録については一度ペガーナロスト12号で報告させてもらいましたが、また少し記録が集まったので、最新版ということで、ここで報告させてもらいます。この記録の解説についてはペガーナロスト1…

ラヴクラフトのダンセイニ賛歌がついに本人に届いた件について。

ラヴクラフトが同人誌にダンセイニ賛歌の詩を書いたところ、ダンセイニからありがたいと手紙で返事がきました。その手紙が載ったのがこの『トライアウト』です。ラヴクラフトも、ウォード・フィリップス名義で詩を載せていますね。Bellsというタイトルですが…

稲垣足穂のイベントに行ってきた。

稲垣足穂のイベントがあると聞き、2011年7月10日に奈良の喜多ギャラリーまで足を伸ばした。以下のテキストはその記録である。

『ヤン川の舟唄、その他の物語』(洋書)がハズレだった。

日常的にダンセイニの洋書は買っているのだが、久しぶりにひどい目にあったので、報告しておきたい。ひどい目にあったというのは、洋書を買う上で普通によくあることで、洋書を購入し続けていれば、いずれは本を手に取った瞬間にこれはハズレだと判ってしま…

未谷おとによるダンセイニ的掌編

ラヴクラフトやヘンリー・カットナーがダンセイニを真似て短編を残したことはよく知られていることと思います。ダンセイニはすべての読者を詩人にする、と述べたのはラヴクラフトでした。カットナーの妻ムーアは、誰もダンセイニのように書くことはできない…

『こころナビ』原作とコミカライズの比較検討

『こころナビ』というエロゲがある。Q-Xという二人でやっているメーカーの二作目であり、2003年に発売され、1万本を超えるセールスを記録した。悪評はあるが、それはプレイアビリティについてのものと、担当声優の演技についてのものであった。かわいいキャ…

巴マミは弱くない。

※このエントリはまどかマギカのネタバレがあります。未視聴の方は気をつけてください。

東京遠征及び文学フリマ、6月11日〜12日

東京遠征中にお会いして下さった皆様、文学フリマでお買い上げして下さった皆様、フリーペーパーを持っていって下さった皆様、ありがとうございました。幻想と古書とダンセイニに満ち溢れた実に楽しい二日間を過ごせました。この二日間でと口から発音した回…