人形作家kaoさんの展示を見に行ってきた。

 9月3日、台風が来ている最中なのです。アスタルテ書房に立ち寄ってから、京都の"ギャラリー祇園小舎"で行われているアートイベント"MAZENDA I"に行ってきました。 江口あさ子、kao、菊間雅人、玉神輝美、寺田幸子(イベント案内より)の五人の作品を展示していました。このイベントをプロデュースした原田薫さんによれば、イベントタイトルはゲーテの色彩論から採ったとのこと。
 イベント詳細は次の通り。

MAZENDA I
江口あさ子、kao、菊間雅人、玉神輝美、寺田幸子
9月1日(木)〜4日(日)
 11時〜19時30分 (初日は12時〜、最終日は17時30分まで)
9月3日(土)15時〜17時 自由参加のパーテイー
ギャラリー祇園小舎 http://www.gion-syouja.net/

 kaoさんとは、三号まで刊行している幻影文藝雑誌「片影」で連載している小説「水晶散歩」の編集をやらせてもらっているわけで、原稿を介しては三年目のお付き合いになるのですが、まだ直接会ったことがなかったし、人形作品や鉛筆画も画像でしか見ていなかったのでした。kaoさんの作品の展示は長野県や東京でということが多く、大阪に住んでいてはなかなか見る機会に恵まれなかったのでした。今回、やはり実物をみて、その繊細さに驚きました。鉛筆画の驚異すべき静謐さ、人形の存在感が持つ異世界性。すばらしい作品なのでした。連載小説「水晶散歩」の打ち合わせもじっくり行い、これからの方向性や編集方針について要望を出したり出されたりしました。今後、遠慮しないでやっていけそうです。
 さて、実は私が到着したのは午後三時前で、おりしもワインパーティが始まろうとしていました。さすがに初対面の方々ばかりのイベントでパーティに参加しようなどとは思っていなかったのですが、kaoさんとイベンターの方に誘われて、つい椅子に座ってしまい、だらだら最後まで飲んで食べて喋ってと、さんざんご迷惑をおかけしてしまいました。お相手して下さった方々にお礼申し上げます。ほんと、ありがとうございます。特に、(ウェブ上のことなので名前は出しませんが)ワイン大好きおじさんとお話して、その人格者っぷりに負けた気がしました。私のような若輩者と会話していただいてありがとうございました。
 ずうずうしいことに、私はパーティが終わってからもギャラリーに居座り、kao夫妻と原田プロデューサー、ギャラリーのオーナーとで長々と話し込むことになりました。そこで芸術に携わるものの集まりにふさわしく、想像力の源泉が話題に上ったので、ダンセイニの野うさぎのエピソードをお話してきました。楽しい集まりでした。
 アートイベント"MAZENDA"は来年にも企画しており、すでにギャラリーの日程は押さえてあるそうです。次回が楽しみです。